1. HOME
  2. 伊予節・伊予万歳

伊 予 節(いよぶし)

 伊予の松山名物名所、
 三津の朝市、
 道後の湯、
 音に名高き五色そうめん、 
 十六日の初桜、
 吉田さし桃、
 小かきつばた、
 高井の里のていれぎや、
 紫井戸や片目鮒、
 薄墨桜や緋のかぶら、
 ちょいと伊予絣。

伊予万歳(いよまんざい)

松山名所づくし

 東西、あい務めまするは、
 松山名所づくしのはじまり、さよんに、
 さて、めでたいのは松山城、
 こうりとけなん山越えの、
 じせい桜も咲き初めて、
 かおりも吉田のさし桃や、
 道後平野を見渡せば、
 はるかに伊予の小富士山、
 波に浮かぶや風早の、腰折山や善応寺、
 さて、太山寺のおん寺は、
 真野長者が建てたもの、
 さて又、伊台のおん寺は、
 薄墨桜これ名所、

 古跡といいし江戸山の、
 うば桜とて今もなお、枝葉栄えし松の色、
 佐々木の宮や保免の、
 名も天満つる勅使橋、
 ここに今出と残されて、
 建立されしおん寺は、玉の御殿の金蓮寺、
 光を残す燈籠の松の枝葉栄えける。