伊予十二薬師
伊予十二薬師は、松山市にある薬師如来を御本尊とする12ヶ寺の様々な宗派で構成された霊場で、各寺院は方角にちなんだ干支をお祀りしています。松山城を中心に半径10㎞以内にあり、バス・自家用車であれば1日で巡拝できます。
伊予の地は古来より病を除き、死を遠ざけ、此の世の苦しみを救って下さる仏様として、お薬師様の信仰が厚かったことが古記にも書かれています。お薬師様は日光、月光両菩薩を始め十二神将を眷屬になさり、別名を「大医王」と尊称されております。あらゆる心身の病を悉く除く、御利益の高い霊験あらたかな仏様です。
この世の中で病に苦しむ人は数知れず、又自らの健康幸福を願わない人はありません。伊予十二薬師は自分の病はもとより、此の世からあらゆる争いをなくし、真の平和郷実現のためにも、お薬師様の深い智慧と慈悲に従った信仰をお勧めする次第です。気候温暖にして人情深く、風光明媚な自然に囲まれた伊予路の十二薬師の浄域に接して頂き、平素ともすれば忘れている自分自身を取り戻すきっかけとなれば幸いです。
※納経帳は御朱印料300円です。
※お軸は御朱印料500円です。
夏越大祭は伊予十二薬師で最も大きな行事で、柴燈護摩(さいとうごま)によるご祈祷を行います。例年、7月の海の日(祝日)に行われます。火により人々の煩悩を焼き尽くすとともに、家内安全、病気平癒、所願成就などを祈願致します。参拝者はその火から立ち上る煙を浴びることで御利益を受け、健康に過ごせるようになります。護摩木は人間の煩悩をあらわし、その護摩木を井桁に積み上げるのは、人間の罪垢の深さを表している云われています。柴燈護摩祈祷の後は輪越(わごし)をして頂き、大般若経によるお加持を致します。ご参拝のお申し込みは最寄りの十二薬師寺院、または「まつちか お遍路ショップ」にてお申し込みください。